乳酸菌に関する耐熱温度

乳酸菌は総称であり、約300種類上の種類があります。
それぞれの菌によって特徴が異なりますが、ある一定の性質は共通しているものがあります。

中でも一番重要なことは、乳酸菌の耐熱温度についてです。
乳酸菌は熱に弱いのが一番の特徴です。
生きたまま腸にまで届くことが一番効果的と考えられていて、多くの商品はその効果が高い種類の菌を使用して商品開発されています。

それではどのぐらいの熱に耐えられるのでしょうか。
そのことを踏まえたうえで摂取する際にどのようなことに気をつけたらいいのでしょうか。

乳酸菌は50℃から60℃以上の熱が加わると、菌が死滅しやすくなります。
この温度の場合、約30分以内に死滅してしまいます。
例えば、100℃以上の高温が加わってしまうと、数秒で死滅してしまいます。

これらの特徴から、乳酸菌は常温で食べることで生きたまま摂取することができます
しかし調理などに加えて加熱した場合、乳酸菌は死滅してしまいます。
タンドリーチキンやヨーグルトを入れて加熱したお菓子類などは、死滅した乳酸菌を摂取することになります。
最近ではホットヨーグルトがダイエットに効果的といわれています。
ヨーグルトを1分間温めて摂取する方法ですが、加熱しすぎてしまうと菌が死滅してしまうので注意が必要です。

熱に弱いことが分かりましたが、その逆に冷却されている場合はどうなのでしょうか。
冷蔵保存が適しているため低温には強いことは分かります。
例えば冷蔵よりも冷凍にした場合どこまで耐えられるのでしょうか。
まず0℃以下になってもマイナス18℃ぐらいまでであれば、死滅することはありません。

ただし0℃以下になると、菌は仮死状態になっています。
そのため常温になると、菌の働きが活発になります。
最近では生きたままの乳酸菌を摂取できるアイスも販売されて注目されています。

最も乳酸菌が増殖しやすい温度は40度前後といわれています。
この温度を意識して摂取するとより効果が期待できるといえます。