乳酸菌で死菌とは?

乳酸菌は身近なものにもかかわらず、正しい知識を持っている人がとても少ないといえます。
その理由の一つに、生きたまま摂取しなくては効果がないと思っている人が多いです。
しかし乳製品の多くは、殺菌処理済みと書かれている商品もとても多いです。

そこで殺菌加工されている商品の場合は、乳酸菌も同時に死滅している場合が多いです。
なぜなら加熱処理で殺菌されるため、60℃以上で数十分、100℃以上の場合は数秒で死滅してしまいます。
また酸にも弱い性質があるため、胃酸や胆汁の影響を受けて死滅しやすいといわれています。

そして多くの人が生きたまま腸に届く乳酸菌の方がより高い効果があると思っています。
しかし最近の結果では、死菌の場合でも効果が得られることが分かっています。
そのため生きた乳酸菌ではなく、あえて死菌を使用しているサプリメントなども人気が高まっています。
乳酸菌の働きの詳細についても参考にご覧ください。

死菌の一番の特徴は腸の中に定着している時間が長いということです。
腸に付着している時間が長ければ長いほど、腸内環境を整える効果が期待できます
また同時に死菌は、腸に生きている善玉菌のえさとして扱われてます。
えさが豊富になればなるほど、腸の善玉菌の増加へとつながっていきます。

その他のメリットとしては、鮮度などを保つ必要がないということです。
すでに死滅しているため、冷蔵保存などをする必要がなく、いつでも乳酸菌を手軽に摂取することができます。
死菌の場合、サプリメントとして使用されていることが多いのが特徴です。
なので乳製品を摂取するのとは異なり、必要な乳酸菌だけを効率よく、大量に摂取することができます。
食品で乳酸菌を摂取しようと思えば、ヨーグルトを何百杯分も摂取しなくてはいけません。
その他の栄養素も一緒に摂取してしまうためカロリーオーバーになります。
それが死菌のサプリメントであれば、一日数粒で1兆個もの乳酸菌を摂取することができます。

これらの死菌の場合は、日常食品では摂取できない乳酸菌なども含まれているものが多いです。
そのため、価格的には高くなってしまうのがデメリットといえます。